アルボラ
日浦中学校アルボラのおこり

アルボラとは
 日浦中学校で行っているアルミ缶を回収することで行うボランティア活動のことです。

平成12年
 アルミ缶の回収活動は,当時,同中学校の一年生の車いす体験がきっかけでした。
 生徒は,「寝たきり生活の後,車いすに乗って自由に動き回れたときは世界が広がり感動した。同時に,足の不自由な人たちの気持ちが良く分かった。」と語り,「元気になって退院したら,足の不自由な人に車いすを贈ろう。」そう決心しました。その手段がプルタブの回収だったのです。プルタブを集めて換金し,車いすを購入しようと一人でプルタブをせっせと集めてました。
 当時の担任がその思いに感動して,「一人で回収するより,みんなで回収した方が早く目標を達成できる。」とクラスメートや保護者に呼びかけたことが今日のアルミ缶ボランティアの礎になったのです。
善意の輪が広がる
 退院して早速プルタブの回収活動を始めましたが,プルタブの金額よりアルミ缶の金額の方が高いことがわかり,アルミ缶とプルタブを同時回収し始めました。
 やがてアルミ缶ボランティアの取り組みは,全校生徒や地域,広島県内や県外の方達に善意の輪を広げていったのです。
 はじめの計画では,三年間で車いすを一台贈る予定でしたが,アルミ缶ボランティアの輪は予想以上のスピードで広がり,わずか10ヶ月で目標の十万円に到達。地域の老人ホームなどに,アルミ製の車いすを贈呈することができたのです。
 一生徒の発意した「アルミ缶を集めて,足の不自由な人に車いすを贈ろう。」という活動は,もとより地域の隅々まで広がりました。保護者の中には,「中学校のお陰で職場では『日浦はボランティアの街』と言われて嬉しい。」と喜びの声を伝えてくれたり。「子どもたちが,頑張っているから私たちも手伝わなければ。」と地域の意識がどんどん高まっていきました。
 こうした多くの方々の支えがあり,これまでに海外を含めて,70台(2011年3月現在)の車いすを贈るほどの大きな運動にまで成長したのです。


アルボラの流れ
@アルミ缶の回収             Aつぶします
 
校内の回収場所へ集められたアルミ缶  つぶして,かさを減らします。       袋につめたアルミ缶

B業者に引き渡して換金します。    C換金したお金をためて車いすを購入し,必要な施設に寄付します。
  
                          2008年,大阪韓国文化院への贈呈式
    

おもな贈呈先及び表彰 

◆平成13年度
  特別養護老人ホーム「第1・第2ゆうゆう」「べるろーぜ」「みくに」

◆平成14年度
  インドネシア共和国 在大阪インドネシア共和国総領事館よりフプディオ・スパルディ総領事を迎えて
  ウガンダ共和国 ウガンダ共和国大使館より特命全権大使ジェームス・ボリバ・ババ大使を迎えて

◆平成15年度
  近辺の高等学校
  スリランカ民主社会主義共和国 在大阪スリランカ民主社会主義共和国名誉総領事館より,ランジット・ネルソン・ウィンターゲ名誉総領事を迎えて

◆平成16年度
  『リデュース・リユース・リサイクル推進功労者表彰』のリデュース・リユース・リサイクル協議会会長賞を受賞

◆平成17年度
  株式会社 イエローハット 鍵山秀三郎さん(イエローハット創業者)を迎えて

◆平成18年度
  広島市役所等広島市内公共施設
  広島市民賞を受賞

◆平成19年度
  安佐動物公園へ電動車いすを

◆平成20年度
  大阪韓国文化院

◆平成21年度
  木原信雄さん、木原淳さん、小林常光さんを迎えて
  アルボラくん 新キャラクター決まる

◆平成22年度
  アルボラが始まって10年を迎える
  『プレデンシャル スピリット オブ コミュニティ ボランティアスピリット賞 実行委員会」 コミュニティ賞を受賞

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