学校長あいさつ 
    広島市立日浦中学校 校長  北 崎 俊 司 

 日浦中学校のWebページをご覧いただきありがとうございます。
 本校は広島市の北部安佐北区の,周囲をなだらかな山々に囲まれた戸数約2800戸のあさひが丘団地の中にあります。
 本校日浦中学校は,昭和55年4月1日に清和中学校より分離開校され,平成24年度で33周年を迎え,卒業生は現在4,437名を数えました。昭和63年度の19学級757名をピークとして,それ以後は毎年減少し,平成24年度は,普通学級6,特別支援学級1の合計7学級,生徒数161名の学校となりました。
 本校は,人間性豊かな,健康でたくましい生徒の育成をめざし,平成15年度から学校教育目標を「確かな学力と豊かな心を持ち,地域を愛し,健康でたくましい生徒の育成」とし,学校経営目標を「地域に信頼される活力のある学校を目指す」としています。

 「基礎学力の定着」「豊かな心と健康なからだづくり」「まちぐるみ教育」の柱を立て特色ある教育活動を進めています。
 まず,ここで本校教育の特色である「アルボラ〜アルミ缶ボランティア活動」をご紹介しておきます。この活動はアルミ缶を収集し,換金,一定額をためて車椅子を購入し,施設や学校,団体に贈呈するという活動で,今年12年目を迎えました。生徒の地道な活動が徐々に広がり,地域の方々や,趣旨に賛同していただいた多くの方から,毎日アルミ缶が届きます。放課後,担当クラスの生徒たちが一週間交代でこれを踏みつぶします。現在までに70台の車椅子をインドネシア,ウガンダ,スリランカなどの外国を始め,地域の老人福祉施設や卒業生が通学している高等学校などに贈呈することができました。このことを通して交流の輪が広がり,たくさんの方々との出会いがあり,贈呈式のための企画運営が生徒の力でできるようになり,また文通などによって思いを表現し書く力も育つなど,大変貴重な経験をしています。
 平成17年度には,リデュース・リユース・リサイクル推進協議会から表彰を受け,平成18年度には,広島市から市民賞をいただきと,活動は大きく広がっております。平成19年度は広島市安佐動物公園に初めて「電動車いす」を,平成20年度には,大阪韓国文化院へ4台の車いすを贈っております。
 日浦中学校の放課後は,にぎやかなアルミ缶を踏みつぶす音とともに,楽しそうな笑い声や会話が響いています。5月からは1年生も初めてのアルミ缶つぶしに挑戦し,一段と元気な声が聞こえて来るようになりました。これからも車椅子を必要としている人々の為に,生徒たちは活動を続けていきます。
 日浦中学校は今年度も学校・保護者・地域が一体となって,さらなる積極的な教育活動を進めて参ります。是非,本校へお越しください。生徒たちが大きな声で挨拶をし,笑顔でお迎えすると思います。

 このように営々と続いた本校の歩みを思い返したとき,本当に多くの方々の手によって支えられ,守り育てられてきたと実感致します。その時代その時代の様々な課題に対して,いつの時代も生徒,保護者,同窓生,教職員が地域の方々とみんなで力を合わせて工夫を重ね,本校の命のバトンをつなぐとともに「知・徳・体」の調和のとれた教育を進めて参りました。その30年の道のりは決して平坦なものではありませんでしたが,その困難・課題を乗り越えた一つ一つの教育活動が本校の伝統の礎えとなり,現在の日浦中学校をつくっているのだと思います。
 本年度は「基礎・基本の定着」を図るため,「学習意欲を高め,基礎学力の向上を目指す。」を重点取組として,「教えて考えさせる」指導に力を入れます。また,道徳教育なども積極的に行うことによって,
         校訓「健」・・・心身共に健康であること 
       「思」・・・常に思考すること  
       「行」・・・正しい判断のもと 
                      にせまる教育実践に努めてまいる所存です。
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